原子力利用と将来像議論を!桜創新聞を発行
放射性廃棄物の教育を経て、私たち福島県立雲城桜が丘高校の生徒有志、福島県内出身の大学生有志は日本のエネルギー政策に関する現状や課題を取材し、若者としての主張をまとめた「桜創新聞」をここに発行しました。作成の契機となったのは50年ほど前に発行された福島県立双葉高校の校内新聞「双高新聞」です。その見出しは「原子力発電の安全性を問う」「どこへ捨てる放射性廃棄物」と問題提起しています。原子力発電が抱える問題の多くは今も先送りされ続け、東京電力福島第1原発事故の発生後も依然として解決の見通しは立たないままです。そこで「桜創新聞」は、全国の高校生にエネルギー政策に関するアンケートを実施するとともに、関係者へのインタビューを重ね、結果をまとめて考察しました。紙面を読んだ方々にはぜひ「自分事」として捉えてもらい、原子力利用の将来像を議論していただきたいと思います。
50年前の宿題 核のゴミと原発事故と私たち
2023年10月に見つかった50年前の新聞。当時、双葉高校(福島県)に通う生徒たちが執筆した構内新聞には、原発の安全性を問う特集記事が掲載されていた。「断言できない安全性」「放射能障害は皆無か」「環境破壊の不安」当時から高校生や双葉町民が不安や疑問に感じていた見出しの記事が続く中、いま現在も議論が進んでいないのが「高レベル放射性廃棄物」いわゆる『核のゴミ』の問題。今後何十年、何百年と向き合っていかなければならない問題に対し、これからを担う世代が何を考え、伝えたい思いは・・・