子どもたちが主体となった地域づくりへの提言
福島県の双葉・相馬地域の高校生が主体的に開催してきた「ハイスクールサミット」は、東北地区に広がり、さらには全国の高校生まで輪を広げてきました。
さらに海外12カ国の高校生が参加する「ハイスクール世界サミットin福島」を開催するまでになりました。それは全国の高校生に加え、海外の高校生にも広く参加していただきました。
これまで、子供たちの考えや意見から、「国道6号のゴミ拾いボランティア活動」や「地域づくりへの提言」、「総理大臣への提言」など様々な活動に発展してきています。
これまでの活動の成果として一番嬉しいのは、「フォーラム」に高校生として参加し、その後、大学生・社会人になって、自主的に企画、運営に参加している方々が大勢いることです。ワークショップのファシリテーターとして活躍しているみんなや、フォーラム以外でも各地の地域づくり活動に自主的に参加している多くの先輩たちがいます。このように子供たちが大きく成長してくれたことにとても感謝をしています。
東日本大震災の災害発生から7年が経過しました。福島は単なる「被災した地域」ではなく「日本・世界の課題先進地域」となっています。地域再生のためには、高齢化や過疎化といった日本のみならず世界に共通した課題の解決が求められており、それぞれの地域に根差した復興やまちづくりを主導するリーダーが必要となってきます。
防災・減災に向けた社会基盤、地域の防災力向上に向けた人材育成、地域と地域あるいは世界との架け橋となるグローバルな視点をもった人材育成や交流のあり方、また、それらの環境づくりなどについて常に考えて議論してまいりました。
子どもたちは、数年後には社会人として、生きていかなければなりません。また、地域の一員として社会活動に参画していくことになります。このフォーラムで「考え」「体験」したことは、これからの人生において、貴重な財産となるのではないかと考えています。今後も、地域の方々、学校関係の方々、行政の方々、みんなが協力して、将来を担うこどもたちを支え育てていくことが大切です。
今まで、このフォーラムを開催するにあたり、東北経済連合会や福島県などの自治体の皆さん、各校の先生方、青年会議所の方々をはじめ、ご支援・ご協力を頂きました多くの皆様に心から感謝を申し上げます。