楢葉パーキングエリア
子どもたちが考えた街づくり
「ならはパーキングエリア壁画除幕式」3,11を乗り越え未来にむけて~
福島県の常磐道に子供が0から参画した初めての休憩施設、ならはPA(下り線)が誕生しました。(オープンは常磐道の全通と同じ3月1日)
ハッピーロードネットでは、約10年前から子供を巻き込んだまちづくりを進めています。やがて大人となりまちを支える子供達に、自ら考える力をつけさせるための取り組みです。
その一環で、このならはPAをどうまちづくりに活かすかを真剣に考え始めたのが6年前。西本理事長の愛情溢れる「活」と、NEXCO東日本さんの辛抱強い協働体制の元、今日の日を迎えることになりました。
子供たちは、いっぱいいっぱい、アイデアを出しました。海の街を活かした船のデザイン、ドッグランのある施設、どれも素晴らしく採用したいものばかりでしたが、東日本大震災が起こり、軌道を修正せざるをえなくなりました。…
結果、採用されたのは浜通りの双相地域の祭りや観光地をPRするおもてなし絵画の壁画化と、サッカー日本代表選手の足型手形の設置です。これを実現にこぎつけるのはたいへんな苦労でした。なにせ、これまで例のない取り組みなのですから。
現地で行われた壁画と足型手形の除幕式にはたくさんのマスコミが取材に訪れました。6年前に知恵を出し合った高校生の子供たちも大人となり、来賓として出席しました。今日の式典の素晴らしかったところは、子供の代表が、真っ先に挨拶をしたことです。Jビレッジの代表よりも、町長さんよりも、早く挨拶をしたことです。通例なら、最後のさいごの挨拶となることでしょう。代表の男性は緊張で足を震わせながら「僕は、夢は叶わないものと思ってた。でも西本さんに『夢は自分で実現させるものだ』と言われてやってやると思った。今でも信じられない」と本音を語りました。
心が温まるハッとさせられる絵画や、長友選手に本田選手、川島選手など、書ききれない有名選手の足型手形を見に、ぜひならはPAにお出かけください。今日集まったかつての子供たちは「震災以降初めて会えた」と喜びあっておりました。